2026/01/20 20:06


久しぶりに 彫り物をした。小品の木彫り。
バターナイフといえども かなり難しかった。
かれこれ 数年かけて デザインを変更し、9点目の試作でようやく満足のいくものに出来上がった。
この小品の場合、単なるバターナイフではない。
バターナイフにも使えるが、主にペースト状の食材を、例えば ジャムとかアボカドとかポテトサラダとかをパンに塗る時に重宝するものだ。

こういったものはあまり日本では見かけない。おそらく 主食にパンを食べる文化では何らかの呼び名があるだろう。
色々なバターナイフを調べてきたが、参考になったのはスウェーデンのスカンジナビスクヘムスロイド社のものだった。
その輪郭は手にフィットできるように微妙に調整されてできている。単純だがよく考えてできてる。

今回 難しかったのはその輪郭に造形の要素を組み入れることだった。使いやすさを損なわないで形態に統一感を持たせること。尚且つ造形に意味合いを持たせること。これが課題で時間はかなりかかってしまった。
私の場合 、造形思想の根幹には変容の文字がある。あらゆる 自然形態は止まって固定されているのではなく変容の過程にあり、その原動力は生存のためだけではなく、植物で言えば、人間だけではなくあらゆる動物に愛でてもらうように美しく花を咲かせ ようととする原動力 。これらの原動力はいったいどこから来るのだろうか。